Atlanterhavsparken Ålesund (by Kenneth Enstad)
Illustrations by Igor Morski on Behance
──で、放送中のドラマ『孤独のグルメ』についてですが。実際にご覧になってみて、マンガ版とは違う発見みたいなものはありましたか?
久住 マンガは自分のペースで読めるじゃないですか。だけど映像は向こうのペースに合わせて見ることになる。そこが一番違うところで。マンガはパパっと読んでても、いっぱい情報は得てるんだよね。だけどテレビの場合は見てるとじれったいって感じはあると思うんだよね。「何やってんだ、早く食え」とか。第一話の放送後、制作者に言ったんだけど、「僕は食べ物のマンガを描いてきたからよくわかるんだけど、なかなか食べないとみんなイライラするんですよ」と。
──たしかに最初、食べるまでずいぶん時間かかるなと思いました。
久住 食欲と性欲を置き換えてみればわかる。エロビデオを借りてきて、前置きが長かったら「早くヤれよ!」ってなるよね(笑)。だからそれまでに、なんでもいいから食べるシーンを入れようと。メインの食べものじゃなくてもいいから。
──エロビデオでいうと、ペッティング的な。
久住 イメージシーンだけでは飽きちゃうのと同じだよね。イメージシーンは早送りで飛ばせるけど、テレビは(リアルタイムで見てると)飛ばすことができないからね。
──じゃあ、これからもっとよくなっていくと。
久住 制作者が原作をとても大事にしてくれているドラマですからね。期待していいと思いますよ。